日本のプラスチックメーカーランキングTOP10【2024年版】
プラスチック(樹脂)は自動車・電気電子・包装・建材など現代産業に欠かせない素材です。日本のプラスチックメーカーはエンジニアリングプラスチック(エンプラ)や高機能樹脂の分野で世界的に高い競争力を誇ります。本記事では、樹脂事業の規模・技術力をもとにTOP10をご紹介します。
プラスチックメーカーランキング(樹脂事業規模・技術力総合)
| 順位 | 企業名 | 樹脂売上高(概算) | 主力樹脂・特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 三菱ケミカルグループ | (化学品部門で最大規模) | MBS樹脂、アクリル樹脂(アクリペット)、エンプラ |
| 2位 | 旭化成 | 約3,500億円(マテリアル部門) | スチレン系エラストマー(タフテック™)、ABS樹脂 |
| 3位 | 三井化学 | 約3,000億円(基盤素材部門) | ポリプロピレン、ポリエチレン、オレフィン系エラストマー |
| 4位 | 住友化学 | 約2,500億円 | ポリプロピレン、MMA樹脂 |
| 5位 | 信越化学工業 | 約3,000億円(塩ビ部門) | ポリ塩化ビニル(PVC)世界首位 |
| 6位 | 東レ | 約2,000億円 | ナイロン樹脂、PBT、PPS(ポリフェニレンサルファイド) |
| 7位 | 帝人 | 約1,800億円 | ポリカーボネート、アラミド繊維・樹脂 |
| 8位 | クラレ | 約1,500億円 | EVOH(エバール)、PVA、液晶ポリマー(ベクトラ) |
| 9位 | 積水化学工業 | 約1,300億円(高機能プラスチックス部門) | PVBフィルム(S-LEC™)、耐熱樹脂 |
| 10位 | 宇部興産(UBE) | 約1,200億円 | ナイロン12(UBESTA)、ポリイミドフィルム |
※樹脂・プラスチックに特化した売上高の分離が難しい企業もあるため、概算値・参考値を含みます。
日本のプラスチック産業の強み:エンジニアリングプラスチック
日本のプラスチックメーカーが世界で際立つのは、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)とスーパーエンプラの分野です。これらは汎用プラスチックに比べて耐熱性・強度・耐薬品性などに優れ、自動車・電機・航空宇宙などの高性能部品に使われます。
| 樹脂種 | 主なメーカー | 代表的用途 |
|---|---|---|
| ポリカーボネート(PC) | 帝人、三菱エンジニアリングプラスチックス | スマートフォン外装、光学レンズ、車窓ガラス |
| ポリアミド(ナイロン) | 東レ、宇部興産、旭化成 | 自動車エンジン周辺部品、電気コネクタ |
| PPS(ポリフェニレンサルファイド) | 東レ、DIC | 自動車・電機の耐熱部品 |
| EVOH(エチレン-ビニルアルコール) | クラレ(世界首位) | 食品包装の高バリアフィルム |
| 液晶ポリマー(LCP) | クラレ、住友化学、ポリプラスチックス | スマートフォンアンテナ、高速通信基板 |
プラスチック業界のサステナビリティへの対応
- バイオマスプラスチックの開発:三菱ケミカル・三井化学・旭化成などがサトウキビ・とうもろこしなど植物由来のバイオマスプラスチックの開発を加速しています。
- ケミカルリサイクル:廃プラスチックを化学的に分解し、原料として再利用する技術に各社が投資を増やしています。積水化学は廃プラからエタノールを製造するガス化技術を実用化しています。
- 軽量化材料:EV(電気自動車)の普及に伴い、車体軽量化のための高強度エンプラへの需要が拡大しています。
まとめ
日本のプラスチックメーカーは、汎用樹脂だけでなく高機能エンプラ・スーパーエンプラ分野で世界的な競争力を持っています。環境規制の強化や脱炭素の流れの中でも、リサイクル技術・バイオプラスチック開発などでイノベーションを続けており、今後も注目の産業です。ChemiConnectでは樹脂・プラスチック分野の最新情報もお届けします。